2016.10.28
BMWアルピナ ハイパフォーマンス・プラグセット
BMWアルピナ E24 E28 E30 E31 E32 E34 E36 E39 E46 E60 E23 E21 E12 E9 2002用
BMWアルピナ(ALPINA)用 ハイパフォーマンス・プラグセット
BMW & アルピナを快適に走らせる。
点火装置で作られた高電圧が、スパークプラグの中心電極と接地電極との間に加わると、電極間の絶縁が破れ電流が流れる放電現象が起こり、電気火花を発生させます。
この火花エネルギーにより圧縮混合気に着火爆発を起こさせます。
スパークプラグの役割は、定められた時期に正確かつ確実に強い火花を電極間に発生し、混合気の燃焼のきっかけを作ることです。
ハイパフォーマンス・プラグセットは、火花エネルギーを極限まで増幅させやすくするため、極低温まで冷やす クライオジェニック処理 を施し、放電性能と着火性能を向上させました。
●放電性能
プラグに着火(飛火)する際の性能のことを放電性能といいます。
低く安定した放電電圧(要求電圧)は、安定した燃焼が得られます。
また、コイルの負担も軽く、プラグの寿命も長くなります。
●着火性能
プラグの着火性能とはスパークにより混合気に点火、燃焼させる能力のことをいいます。
この課程の第3段階において、プラグ電極(中心・外側)の消炎作用(電極が火炎核のエネルギーを奪う作用)により、火炎核が消滅してしまい、着火に失敗することがあります。
この消炎作用をできるだけ小さくして、火炎核を大きく成長させることが、着火性能の向上につながります。
放電性能・着火性能を向上させるため中心電極を細くした「イリジウムプラグ」、中心電極を細くし、先端および外側電極に白金合金を使用した「白金プラグ」もあります。
エンジン始動後、着火爆発によってスパークプラグの受ける影響は過酷ですが、これらに耐えうるだけの様々な性能が要求されます。
クライオジェニックトリートメントについて
クライオジェニック処理とは、世界各国の様々な分野で活用されている熱処理方法です。
この処理は、NASAスペースシャトル、油田開発、超電導配線の開発、金型や刃物の強度アップ、レース、医療、トランペットなど管楽器、エレキギター、オーディオのケーブルなどに活用されています。
耐熱性
急熱・急冷に耐える。
プラグ内面の受ける温度は混合気燃焼時に2000℃にもなり、吸入行程では低温ガスによる急冷を受け、4サイクルエンジンではこの急熱急冷がエンジン運転中2 回転に1 回の割合で繰り返されています。
このような耐熱性と同時に、表面着火の起点にならないだけの放熱性も要求されます。
機械的強度
急激な圧力変化に耐える。
吸入行程では1気圧以下ですが、爆発行程では45気圧以上にも達します。この急激な圧力変化に耐えうるだけの機械的な強さが要求されます。
絶縁性
高電圧での絶縁性を維持。
急激な温度変化・圧力変化が間断なく繰り返されるという環境下で、約10~30kVにもなる高電圧に対する十分な絶縁性の維持が要求されます。
気密性
過酷な環境下での気密性を保持。
急激な温度変化・圧力変化・高電圧下での、ハウジングと碍子間の気密性の保持が要求されます。
デンソーの熱かしめ方法が安定した気密性を有します。
耐消耗性
電極の消耗を最小限に。
過酷な使用条件の下で、電極の消耗を最小限に抑える耐消耗性が要求されます。
デンソー特許のイリジウム合金が消耗には有効です。
耐汚損性
燃焼による汚れを最少に。
過酷な使用条件の下で、混合気燃焼による電極の汚れを最少に抑え、かつ付着してくるカーボンを熱によって焼き払う自己清浄性も要求されます。
このため、低速走行でも早くプラグの温度を上げ、碍子部が自己清浄温度(約500℃)に達することが望ましいです。
ご興味がお有りの方はお気軽にお問い合わせ下さい。