2010.06.13
レトロフィットキット
レトロフィット化、、、エアコンの現代化といったところでしょうか。
R12フロンガス → R134aクーラーガスへ変換、、、これがレトロフィットです。
レトロフィットキットの装着例です。 BMW E24 635CSiです。
リキッドタンク(ドライヤー)を交換して、高圧変換バルブを取付します。
低圧変換バルブを取付します。
その後、真空引きを行い、R134aクーラーガスを入れれば作業完了です。
この車両にはオリジナル・クーラーフィルターキットも装着しています。
レトロフィットキット装着の場合、同時にコンプレッサーも交換すると効果的です。
レトロフィット化するメリット、、、
クーラーシステムからガス漏れしている場合、コンプレッサー、低圧・高圧ホース、エバポレーターなどからガス漏れしている場合が多く見られます。
パーツをひとつ交換しても、また違う場所からガス漏れしてしまい、いつまで経ってもガス漏れから開放されない事例をよく耳にします。
ガス漏れ=エアコン(クーラー)が効かない、、、ということですので、暑い時期には”快適”とは程遠いものです。
まして、R12フロンガスのままですと、環境によくないフロンガスをまき散らして走っているようなものです。
しかも、R12フロンガスは入手し難く高額です。
クーラーシステム全体を整備して、ガス漏れがないようにしてしまえばR12でもR134aでもどちらでも関係なくなりますが、車両によっては高額になる場合もあります。
予算があればクーラーシステム全体を整備するのが望ましいですが、そこまで予算が無い場合など、このレトロフィットキット装着が有効な方法と言えます。
環境問題だけではなく、R12→R134aに変換するだけでガス代が変わります。
クーラーシステムに満量になるようにガスチャージした場合、R12フロンガスは約14.000円~18.000円(ガス代のみ)、R134aクーラーガスは約3.000円~4.000円(ガス代のみ)になります。
ガス代金が大きく変わってきます。
毎年、クーラーガスチャージをしなければならない車両ほどレトロフィットキット装着が有効です。
地球にやさしく、財布にもやさしい ”レトロフィットキット” ということになりますかね!