2012.05.13
'86 アルピナB7ターボ/1 (BMW E28 TYPE) エンジン不調
Dさんの '86 アルピナB7ターボ/1 (BMW E28 TYPE)、
好調から一転して、またエンジン不調になってしまったようです。
キャリアカーで運び込まれました。
普通、OLD BMW ALPINAは、キャリアカーに積まれた状態ではオーラは発しないものですが、このアルピナB7ターボ/1は違います。
独特のオーラを発しながら、キャリアカー上でもとても威厳に満ちあふれていて、周りを圧倒して荷台から降りてきます。
まさに威風堂々・・・ とても不調のようには感じません。
不調になって最初はアイドリングが不安定になり、その後エンジンストール・・・
以降はエンジン始動しなくなりました。
前回、水温センサー、パルスセンサー、ハイパフォーマンス・ワイヤーセット、プラグ、デストリビューターローター&キャップ、燃料ポンプ&フィルターなど交換しました。
それ以外となると、不調の原因はエアフロ、それともDMEユニットか・・・
もしDMEならば、ALPINA専用品・・・ それだけで30万円コースになります。
とりあえず点検・・・
幸い、アルピナB7ターボ/3 (BMW E28 TYPE) がありますので、このターボ/1のDMEをターボ/3に取り付けてエンジン始動させます。
ターボ/3で正常にエンジン始動しました。
ということは、DMEは正常ということになります。
コネクター接点を点検してB7ターボ/1に取付します。
次にエアフロです。
こちらもB7ターボ/3のものと交換してみます。
ついでプラグも点検してみます。
先にプラグを外してみたところ、かなりプラグが湿っていました。
カブっている傾向です。
WR6DP0、前回交換したばかりのプラグですが・・・
エアフロが不調でカブっているのか・・・
B7ターボ/3にターボ/1のエアフロを取付てエンジン始動したところ正常にエンジン始動・・・
エアフロ本体は正常という事になります。
コネクターの接点部分を磨いてエアフロを元通りに戻します。
プラグを清掃して取付、ここで一度エンジン始動を試みます。
しかし・・・ エンジンは始動するも状態は今一つ。
多少、症状が改善したということは、触った部分が怪しいと見ました。
もう一度同じ工程を念入りに繰り返して行ったところ、徐々に症状が改善されてきました。
どうやらDMEコネクター部分、エアフロコネクター部分の接触不良があり、その影響でプラグがカブってしまいエンジン始動しなくなったようです。
ロードテスト。
エンジン回転を高回転域まで入れてシフトアップするように心掛けて走行させます。
繰り返し行う事で、ようやくエンジン不調から脱しました。
B7 TURBOの系譜・・・ B7/0から始まりB7/1、B7/3、B7/5からその後のBi TURBOへと継承されていきます。
歴代ALPINA車の中でも高性能バージョンとしてその名が残るB7ターボ/1・・・
それ故に低速走行、低回転走行を不得意分野とします。
ALPINA刻印が誇らしげな遮熱版ガスケットはALPINA専用部品、ハイパフォーマンス・ワイヤーセット レッド8mmと共にこの高性能バージョン、アルピナB7ターボ/1のエンジンルームに納まります。
'86 アルピナB7ターボ/1 (BMW E28 TYPE) エンジン不調 でした。