ブログ


2010.10.11

'88 BMW M6 (E24) 後期型 内装 アルカンターラ 2

前回、'88 BMW M6 (E24) 後期型 内装 アルカンターラ 1 では、

ダッシュボード、ドア&クォーター内張り、Aピラー内張りをアルカンターラ (ALCANTARA)仕様にしたところまででした。


今回はその続きですが、その前に、、、

アルカンターラ (ALCANTARA)、、ポルシェ911カレラ4S (TYPE997) から学んだアルカンターラの秘密? 少々大げさな表現になってしまいましたが、

そもそも、アルカンターラ (ALCANTARA)とは、イタリアのアルカンターラ社で生産されている素材です。
耐久性や耐光性・難燃性が極めて優れており、通常の本革スウェードや合成皮革と比較しても手入れに手が掛からないよう開発された素材です。



イタリアをはじめヨーロッパでは、1970年代からアルカンターラとして浸透していたのですが、当時の日本ではエクセーヌ生地として東レが生産していました。

高級車の内装に本革を多用するヨーロッパでは、1980年代になってから維持に手間が掛かる本革に代わる高級素材として徐々に普及していきました。

自動車内装用としては、イタリアのランチアが採用したのを初めとし、高級内装材として紹介され、それ以降多くのメーカーで内装生地として使われるようになりました。

2003年、アルカンターラが自動車内装用素材として世界共通でアルカンターラ・ブランドに統一されてから、アルカンターラ (ALCANTARA)の名前が広く浸透しました。

なお、元々アルカンターラ(ALCANTARA)は、日本の東レとアルカンターラ社の前身会社が合併して開発したものだとは知りませんでしたが。



そんな世界共通ブランド ”アルカンターラ(ALCANTARA)” 、本物そっくりさんも当然のように存在します。


本物 ”アルカンターラ(ALCANTARA)” には、素材1mごとに”ALCANTARA タグ”が付きます。


← ← ← これです。

上の画像にもアルカンターラ生地といっしょに写っています。




'88 BMW M6 (E24)、今回この ”ALCANTARA タグ” を取り付けた場所は運転席アンダーカバーです。 



当然ながら、当社で本物アルカンターラを使って張り替えた内装は、”ALCANTARA タグ” を付けています。

”ALCANTARA タグ” が無いと、そっくりさんと間違われてもいけませんのでね。



しかし、”ALCANTARA タグ”が無くても本物の場合があります。



ポルシェ911カレラ4S (TYPE997)

その内装にもアルカンターラが使われていますが、”ALCANTARA タグ”は付いていません。

なぜならば、直接アルカンターラ社からポルシェ社にオーダー、メーカーからメーカーに納入されるからです。 
偽物を使うはずがありません。

日頃から本物に触れるようにしていると、偽物に気付く事ができるというものです。

生地も、速さも本物の ポルシェ911カレラ4S (TYPE997)、こんなところでも活躍してくれています。




前置きはこのくらいに、本題に戻ります。

次は、BMW M6 (E24) ドア内張りです。 前回アルカンターラにしなかった部分を今回は行います。



ドア内張りの下半分くらいを占めるドアポケット付き小物入れ。 この部分をアルカンターラにしました。



パンチングで空いた穴がピンク色なのが確認できると思います。 中々おしゃれです。




BMW M6 (E24) リヤクォーター内張りです。 下半分、ひじ掛けの部分をアルカンターラにしました。




BMW M6 (E24) Bピラー内張り



Bピラーは、ドア内張りとリヤクォーター内張りの間になります。



ドア内張りとリヤクォーター内張りにつながりを持たせるためにアルカンターラにしました。




BMW M6 (E24) グローブボックス



世界共通ブランド ”アルカンターラ(ALCANTARA)” 、本物だけに付く ”アルカンターラ(ALCANTARA) タグ” をここにも付けました。

まあ、ポルシェ911カレラ4S (TYPE997) のように付けなくても本物に違いはありませんが・・・




完成形となった内装、ダッシュボード付近です。 高級感漂うBMW E24 M6に、見事に変身しました。




一度にすべてアルカンターラにするのは大変ですので、部品ごとに変更できるように設定する予定です。



気になるアルカンターラ・パーツの価格は、部品ごとに記載しますのでそれまでお待ち下さい。



次回は、ステアリング&おまけです。 ポルシェと同じアルカンターラのルーフライニングはまだ先になります。



つづく





'88 BMW M6 (E24) 後期型 内装 アルカンターラ 2 でした。


00:11 投稿 :Ra-i-ra



URL

コメント

Re:'88 BMW M6 (E24) 後期型 内装 アルカンターラ 2

このM6オーナーNORIから一言
生地について
半年ほど使用しただけですが日に焼けても色あせせず、
傷についても爪等でわざと引っかいても、蒸しタオルで押えると直ってしまいます。
同じように見える素材でも、色あせしたり傷が付きやすかったり、
生地が薄く、触ると手に繊維が付くものがあるそうです。
アルカンターラは一定の向きにしか伸びず張り難いらしのですが、さすがでしたね。
良い仕事していただきました。

NORI 2010年10月13日 00時21分01秒 ( 水 )

Re:'88 BMW M6 (E24) 後期型 内装 アルカンターラ 2

NORIさん、コメントありがとうございます。
この時間にコメント、、、ヨタカですな。
わたしも定休日にも関わらず残業しています。
内装のほとんどアルカンターラになりましたので、
ドライブしていても気持ちが良いと思います。
アルカンターラ、、、生地は自動車内装用ですのである程度の耐久性はあるかと思います。
BOSSコーヒーこぼさないでね。
わざとこぼして今度はフロアカーペットも・・・ アルカンターラ?

Ra-i-ra 2010年10月13日 00時41分29秒 ( 水 )

投稿

名前
 
メールアドレス
 
URL
 
タイトル
コメント
パスワード
Cookieに保存

ブログ



RSS2.0



ページの先頭へ戻る